日英グラウンドワーク交流 2012

日英グラウンドワーク交流 2012

2012年 9月17日(月) ~ 24日(月)


「グラウンドワーク福岡」 と 「ウェールズにある3つのトラスト」との交流事業は、今年で18年目を迎えました。

当初グラウンドワーク福岡が活動を始めたばかりのころは、こちらが先方の活動を視察して勉強させてもらうばかりでしたが、年月を経て、共同でプロジェクトを行ったり、姉妹締結をしたりと次第にお互いが学びあい、刺激しあい、よりよい成果を希求する成熟した関係になってきました。

今回も、GWマーサー&ロンダカノンタフ、GWカフィリー、GWブリジェンド&ニースポートタルボットと3つのトラストを訪問し、最近力を入れているプロジェクトを見せていただくと共に、今後の共同活動についても話し合いを行いました。

ウェールズはイギリスの中でも、社会的・経済的に貧しい地域です。緩やかな丘が続く緑豊かでのどかな風景を見る限りはそのような印象は受けませんが、現実を知るとガラリと印象は変わります。例えば、90年代の炭鉱閉山に端を発する失業者や生活保護に頼る人々の問題、十分に教育を受けていない若者やそれらによる反社会的行為が繰り返される悪循環等々、問題は山積しています。今回の訪問では、そのような社会環境におけるグラウンドワークトラストの存在意義というものを改めて感じることができました。

かつては炭坑跡の公園化等が主力であったグラウンドワークの活動も、事業が一段落したことと近年の社会情勢を受け、現在は若者雇用や職業訓練に力が注がれている様子です。また、国や自治体から基本的な運営経費に対する補助を受けているイギリスのグラウンドワークトラストですが、近年はその金額も減少傾向にあり、各トラストも独自の収入源確保に努めていました。(イングランドにおいては地方自治体からの補助金はゼロになったとか。)

また、GWブリジェンドでは、Betwsライフセンターという日本でいうコミュニティセンターのような施設を市との契約に基づき運営しており、指定管理制度との類似性を感じました。

交流3日目には、GWマーサ―&ロンダカノンタフにおいて、被災地支援活動の報告も行いました。

ウェールズからは、昨年秋に約100万円ほどの寄付をいただき、昨冬・今夏に実施した福島の児童受けいれ事業に使わせていただいています。

今回は、チャリティコンサートを開催してくださった方や寄付をくださった企業関係者等にわざわざ足をお運びいただき、直接この取り組みの意義や参加者の声を伝えることが出来たことを私どもも大変うれしく思いました。

交流の様子は、下記サイトでご覧いただけます。

http://www.facebook.com/media/set/?set=a.527110037304344.138970.225016350847049&type=1#!/media/set/?set=a.527110037304344.138970.225016350847049&type=1

NPO法人グラウンドワーク福岡

福岡市にあるNPO法人。HUMAN LINK ~人と人とのつながりを通して誰もが幸せに暮らしていける22世紀の地域生活をめざします~ 環境改善・環境教育・福祉啓発・国際交流

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