炭づくりワークショップ「炭焼きま専科」 炭におけない夜話
平成9年(1997) 12月6日(土)
カスミサンショウウオにやさしい里山づくり 第三弾
カスミサンショウウオにやさしい水をつくろう!
私 たちは、平成 6 年 4 月から宮田町如来田地区の里山を舞台に、カスミサンショウウオの放流、里山の保水力を高めるための沢周辺の植林、子供達のカスミサンショウウオや水生生物観察のための自然観察道の整備など環境改善・保全活動に取り組んできました。
今回、間伐材や孟宗竹を使った炭をつくるための炭焼き小屋を設置する計画を立てました。その手始めとして、「炭についての夜なべ談義」を開催しました。炭焼きや環境に関する専門家を招いた座学会を開催しました。
( 嘉穂町 森林組合 江藤氏の話)
嘉穂町の炭焼きの動機
行政と住民の関係から 「何か住民と一緒にやれることはないか」と炭焼きを思いつ いた。また、ある工場で廃液が流れ魚が多数死ん だ事故があり、その時に炭を使ったことから、炭の浄化作用に着目していた。参加者は、炭焼き体験をしたい、その炭を使って色々なことをしたいという人。遠方か らも集まってきた。
窯の造り方
第 1 工程
①土を選定する。
②昔、炭を焼いていた窯跡を探し、焼き土を採取してくる。
③石組みに①②を混ぜ、水でこねたものを投げつける。
第 2工程
炭焼き材を中に並べ、上に藁を敷く。
窯の上部に塩を混ぜた土を被せ、水が浮き出てくるまで入念につき固める。 小屋を造る
窯の大きさは、直径2 . 7 メートルくらい。 3 0 0 k g の炭が焼ける。火入れは 最初 1 0 日間かかり、火の調節は3 日間かかった。その間窯に常時 1 人張りついていた。
これより夜なべ談義
問: もともと雑木林を切って炭を作っていた。切り出した山はどうしているのか。
答: 現在、広葉樹を植えようということで、ボランティアを募り植林をしている。ま
た基金もつくっている。
炭焼きを個人でやる方法は?
先日、もみ殻を利用して焼いた。炭焼き専用のドラム缶もある。
遠賀や油山市民の森ではドラム缶で炭を焼いている。窯を作ってみないことには何の応用も利かない。
(出来具合をみながらみんなで話し合っていこう。)
山口県平尾町では炭焼きを通して地区外の人と地元の人たちとの交流を深めている。如来田は、竹の子の出荷をしているので定期的に竹を切る必要があり、木材よりも
竹材が余っている。如来田で炭を焼くなら竹炭を焼きたい。竹炭は木炭より火力が強いため、焼き物などによい。
枕木を使用した木炭もあるが、感心しない。
以上、報告書より抜粋転記。
0コメント