カスミサンショウウオの棲む里山づくり

カスミサンショウウオの棲む里山づくり1997

炭づくりワークショップ「炭焼きま専科」

平成9年(1997)12月6日~平成10年(1998)3月29日


平成5年より鞍手郡宮田町(当時)如来田地区で活動を行っている「カスミサンショウウオの棲む里山づくり」。今回は、里山管理における炭づくりをワークショップを行いました。


を開催いたしました。

当初、炭焼きについては「専門家の話を聞き、専門家に作業を行ってもらって参加者は手伝いながら見て覚える。」という方法を計画していました。しかし、12月6日「夜なべ談義」のおり、専門家の方から私たちが炭焼きすれば絶対に失敗しないと自信を持って言われました。

そこで、考えました。

確かに失敗しないで焼けるのは確かでしょうが、それは自分達が成功したように錯覚するのみで、自分達の力として残るものが少ない。それならば、文献やビデオ教材を参考にして、自分達で専門家に頼らずに焼いてみようと変わりました。


参加者を3つのグループに分け、ワークショップ形式でそれぞれ「穴焼き」「伏せ焼き」「ブロックを使った炭の焼き方」を行いました。その過程での失敗、再チャレンジ、そして成功と、参加者の一人一人が協同で汗を流す喜びと感動を味わえたことが、まず今回の成果だと言えるでしょう。


参加者の大半は、笠松小学校5年生であったが、子ども達の発想の素晴らしさと集中力そして生き生きとした姿に感動しました。”子どもを急がせる。”など、大人は平素、大人の時間の間隔を子どもに押しつけているのだとこの活動を通じて実感しました。


以前、如来田でやっていた方法では長年の経験に頼らねばならないこと、管理が難しいこともあって、すでに如来田での炭焼きが途絶えて十年にります。しかし、このたび耐火レンガによる窯を用いて、平成10年冬から、本格的に如来田の地に里山管理を兼ねた炭焼きが再開される。里山の大切さを知識として知っていても、そこから産物が生じないで労力の投入のみであるならば、その管理は継続されにくい。炭と木酢、竹酢の自家用生産からいくらかの販売にいたり、地域の活力が増すことを期待します。


平成9年(1997)

〇 12月06日 炭焼き体験パネルディスカッション「炭におけない夜話」

平成10年(1998)

〇 1月25日 如来田の環境を守る会会員による用地整備(全体活動は雪の為中止)

〇 2月08日 炭づくりワークショップ「みんなで炭の焼き方を考えよう!」

〇 3月14日 「炭を焼いてみよう!」

〇 3月15日 「炭の焼け具合を見よう。失敗なら再度焼いてみよう。炭焼き小屋をつくろう!」

〇 3月29日 「炭焼きの成功を祝おう!」


主催:如来田の環境を守る会

共催:福岡県グラウンドワークトラスト研究会(企画運営)

NPO法人グラウンドワーク福岡

福岡市にあるNPO法人。HUMAN LINK ~人と人とのつながりを通して誰もが幸せに暮らしていける22世紀の地域生活をめざします~ 環境改善・環境教育・福祉啓発・国際交流

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